ボヘミアン・ラプソディ

※2018年12月2日にnoteに書いたものの再載です。なので文章は当時のままです。

 

 

 

言わずと知れたイギリスのロックバンド、QueenWe Will Rock YouやI Was Born To Love You、Don't Stop Me Now、キラー・クイーン、We Are The Champions……そして映画のタイトルにもなったボヘミアン・ラプソディQueenのことをよく知らない人たちも、サビを聞いたら「聞いたことある!」となる曲ばかりだと思う。そんなQueen、そして1991年にAIDSが原因で引き起こされた肺炎によって45歳という若さで亡くなったフレディ・マーキュリーを題材にした「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。

ボヘミアン・ラプソディは、Queen世代のみならず、今や自分も含めた20代まで幅広い年代の人たちが劇場に足を運んでいるらしい。口コミでの評価も高い。何と、応援上映もやっている。すごい。
個人的には、Queenの映画が公開されるとなった時は、「これは映画館に見に行かなきゃダメだろ……」「絶対行かなきゃ……」って思った。まさにそうだった。役者さんが演るとはいえ、めちゃくちゃQueenメンバーに寄せてきてる。役とはいえ、フレディのあの歌唱力の高さとマイクパフォーマンスを映画館で見て聴かなくてどうする!って思った。まさにそうだった(2回目)。まさに目の前には、Queenがいた。フレディ・マーキュリーがいた。ブライアンも、ジョンも、メイも。会えないと思っていた。そもそもフレディは20年以上前(しかも自分が生まれる前)に亡くなっている。それこそQueen名義で他のメンバーは今も音楽活動をしているが、フレディがいるQueenを見れるとは、会えるとは思っていなかった。その時点でもう既にやばい(急な語彙力の低下)。
とりあえず、ボヘミアン・ラプソディ、まだ見てない人向けでネタバレなしで感想を言うと、映画館で見た方がいい映画っていう一言ですな。本当にこれ。DVDを買って家で見るのとは違う。実際に映画館で見てくれれば分かる。映画館に急げ、まじで。1回見たけど、また見たくなる。何回も足を運びたくなる。そう思った結果、映画館で見た方がいい映画と言った矢先にDVDを買おう、と宣言してしまう。それくらいの域。あと、話題(?)になってるラスト21分だけど、うちはラスト21分で涙腺が決壊してほとんどスクリーンが見れませんでした!!!あの、本当にもうダメなんですよ。フレディ役のラミ・マレックは、フレディのステージ上でのライブパフォーマンスを研究して挑んだそう(一緒に見た友人談)。だからもう完全にフレディ。見た目もフレディ。フレディ・マーキュリー

 

 

 

 

 

 

 

 

▽▽▽以下、ネタバレ含みます。嫌な方、これから見ようと思ってる人はスルーお願いします!▽▽▽

フレディは、ペルシャ系インド人であるパールシー。若い頃はそれで馬鹿にされていた。現在も人種差別は相変わらず残ってはいるけどフレディが若い頃である1900年初頭は更に酷かったのではないかと思う。多分、フレディはそのことがコンプレックスだったのかもしれない。
私生活でも、メアリーと結婚するが、両性愛者でもあった。たびたび老若男女を誘い、乱交パーティーをしていたそう。両性愛者というのも、現在は理解が進みつつあるが当時は理解され難いものだったのではないだろうか。ただ、メアリーはフレディが亡くなるまでよき友人であったし、フレディが最後に付き合っていたジム・ハットンとはフレディ死に至るまで約7年の間その関係を続けていた。ハットンはその穏やかな性格と純粋な人柄でマーキュリーを温かく見守り、死を迎える最期まで看病に奔走し、付き添った。

……こんな彼氏欲しいわ羨ましいぜ………(´;ω;`)

あとは映画内でもたびたび出てきたのが、猫!
フレディは愛猫家でもあったらしく、数匹の猫を飼っていた。映画内でも出てくるたび(アッ猫ちゃん…可愛い……猫ちゃん……)ってなってた。猫ちゃん飼いたい。

そして、この映画の肝(だと個人的には思っていた)である「ラスト21分」。噂では本当にすごいと聞いていたけど、あの、本当にすごい。とにかくすごい。これはまじで映画館で見て欲しい。
ラスト21分は、あのライヴエイド
ライヴエイドは、「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日に行われた、20世紀最大のチャリティーコンサート。ニック・カーショウ、ポール・ヤング、U2デヴィッド・ボウイワム!ポール・マッカートニーREOスピードワゴンエリック・クラプトンボブ・ディランサンタナレッド・ツェッペリン……そうそうたるメンバーが参加していた。日本からも、矢沢永吉オフコース佐野元春チェッカーズなどなどなど……濃い、濃すぎる……
さて。舞台裏からQueenが出て言った瞬間。フレディの背中。視界に広がる観客。響く歓声。それだけでもう泣けてきてしまった。それに加え、観客たちがQueenの曲に合わせ手を体の72,000人の観客が、パフォーマンスに合わせて叩いたり、歌ったり、揺れたりした。最高のパフォーマンスだった。あのラスト21分を、忘れられない。忘れたくない。脳裏に焼き付けたい、いや、焼き付けたの方が近いかな。本当に素晴らしかった。涙が止まらなかった。スクリーンを見れなかった。ただ、見たくても見れなかった人たちが目の前でパフォーマンスをしてるっていう感覚があった。この時代に生まれたかったとさえ思った。Queenの他にもビートルズ、そしてポール・マッカートニーU2エアロスミスAC/DC…様々な洋楽バンドが今も尚活躍してるけど全盛期を見ているわけじゃない。亡くなってるメンバーももちろんいる。フレディだって、若くして亡くなった。もし生きていたら、70代くらい。ポール・マッカートニーの活躍を見てたら、70代でも全然まだまだ活躍できちゃう。Queenの全盛期を見てきてない世代だけど、ボヘミアン・ラプソディを見た事によって、Queenの全てまでとは行かないけど、断片的にでもその生き様を、活躍を見れた気がして嬉しかった。その当時の情勢とか歴史的な部分は端折られてたけど、それも気にならないくらい良かった。映画館まで足を運んで見て良かった。

これから見ようと思ってるそこの貴方!!!
ボヘミアン・ラプソディ、いいぞ!泣けるぞ!!