きみの記憶のかけらになりたい
夏の暑さがまだ残る9月頭、東京。何度目かの東京の地に降り立った。推し刀を見るため、大学のゼミの卒論のため、海外旅行の乗り換えのため…とにかく幾度となく羽田空港を利用してきたが、ここまで浮き足立った気持ちで東京の地に降り立ったのは多分この日が最初で最後になるかもしれない。もしかしたらこれからの人生同じように浮き足立った気持ちで来ると思うが、ここまで気持ちが高ぶっているのは久しぶりだった。
東京ドームで、ポルノグラフィティの20周年のスペシャルライブとしてロマンスポルノをやると知った時は、仕事を始めたばかりの立場になる2019年ではあるが、何としてでも休みをもらおうと決意し、通しでエントリーした。見事に、両日当選。ポルノグラフィティの成人を、あの東京ドームで、見届けることが出来る。今までのロマンスポルノを行きたくてもお金であったり日程的に行けなかった身としては、初めてのロマンスポルノが東京ドームで、かつポルノグラフィティの20周年を祝う特別なライブに行けることがすごく嬉しかったのを覚えている。
いつも1人で旅行をする時は1泊2日で、大抵早めの飛行機で目的地まで向かう。その要領で今回東京に向かったら、開演時間はおろか、ホテルのチェックインの時間すらも早かった。さすがに余裕を持って来すぎてしまった。1泊2日分の最低限の荷物を詰めたリュックを背負い、一旦東京ドームの場所を確認しておこうとホテルの場所とともに確認しに行った。暑い。少し歩くだけでも汗が止まらない。とにかく暑い。ホテルからほどなくして、東京ドームシティが見えてきた。あともう少し。ドキドキ、胸の高鳴りが早くも聞こえてきそうだった。
東京ドームだ。今、自分は東京ドームにいる。アイドリッシュセブンのコンサートでメットライフドームに行った時も思ったが、メットライフドームも東京ドームも、コンサートやライブで初めて行くのではなく、野球を見に初めて足を運ぶと思っていた。だからこそ、普段とは違う東京ドームに少しだけ圧巻されていた部分もあるかもしれない。今はプロ野球ではなく、ポルノグラフィティ一色に染まっている。
…もちろん、ジャイアンツのホームであるだけにジャイアンツ要素もあるが。ただ、周りには既にタオルやTシャツを身につけたポルノグラフィティファンがたくさん集まっていた。ここで、興奮のロマンスポルノが始まるまで、あと数時間。
東京ドーム周辺を少しだけ歩いて回っても、まだホテルのチェックインの時間にすらなっていなかった。Twitterで「東京ドーム着いた!誰かいないかな?」とフォロワーさんを探すことにした。普段のツアーならば、自分の地元の近くの公演に行くから道民としては内地のフォロワーさんとは中々会う機会がない。こういう機会ではないと、会うタイミングがないから会える人には出来るだけ会った。中には初めましての方もいて、でもみんな長い付き合いだったから初めてって感じもしなかった。…それは多分自分が勝手に感じてただけかもしれないけど。
そうだ、席。ライブの席は基本的に運がないので今まで行ったスタンディング以外のライブでは真ん中より前に行ったことがない。だから1日目も2日目もどっちかがアリーナで、近くに身長の高い人がいなければいいなあと思いながら(スタンドでも東京ドームだから逆にスタンドの方が見やすいっちゃ見やすい)1日目、いざ東京ドーム内へ。
9月7日、開演ギリギリまでTwitterのフォロワーさんと過ごしつつ、開演時間が近くなったらそれぞれの入場ゲートへ。さあ〜〜〜席はどこだ〜〜〜???アリーナ!アリーナ……?アリーナ……!?!?24列!?!?!?!?ほげええええええ( Д ) ⊙ ⊙そのうちレオは考えるのをやめた
ちなみに1日目は晴一さん側だった。2日目はスタンドだったけどスタンドでも見やすい。
さて、ここからはセトリの話でもする。神VS神って豪語するくらいだし20周年のお祝いのロマポルだからそりゃあセトリもきっと神なんだろうなあ!!神だったわ(突然の語彙力の低下)
1日目。何かもうアリーナって時点でやばい。無理だ。近い。東京ドームの規模で24列目は中々ないぞ……これからのライブの席運をこの日に持っていかれたと思う。この日、やっぱり普通のホールツアーと違うなって思ったのが手拍子とかが波になって遅れて届くんだよね…それにちょっと感動してしまった……普段中々ドームのライブとか行かないし……
1.プッシュプレイ
イントロのアレンジを聴いた瞬間「アッ聴いたことある!聴いたことあるけど何だっけ!」とか突然曲名をド忘れする現象が起きましたどうも。みんなもライブ行ってる時あーこの曲!分かるけどタイトルゥ!ってなる時ありません?おれはよくある。途中からプッシュプレイだ〜〜〜!!!ってなって泣いた。あのロッカーはまだ戦っている。
2.メリッサ
普通のツアーで2曲目にメリッサ聴くことなんてあります?大体やっても真ん中らへんの盛り上がるところだよね?初っ端からギアマックスかよ……ってなりながらプッシュプレイの泣いてるのを引き続いてポルノグラフィティを知る原点になった曲を東京ドームで聴いて更に泣いた。泣かない方が無理だろこんなん。2曲目でもうメリッサの葉になるわ(???)
3.THE DAY
だからギアがおかしい。THE DAYもお前、あれだよもうライブ中盤に歌うやつ!!!ザデイハズカーーーム!!!!!!!!!!!!!!!!
4.メドレー
ミュージック・アワー〜マシンガントーク〜ヴォイス〜狼〜ミュージック・アワー
突然昭仁さんが「ゲストです!!」っつって本間さん出てきた瞬間、おれこんな声出るんだ!?ってレベルで黄色い声出た。おれ黄色い声出せんじゃん。して本間さんめちゃくちゃ喋る。昔の話とかめちゃくちゃするやん。どうすんのこれDVDになったら、切られるんでないの?って余計な心配しながらトーク聞いてた。マシンガントークの全力でモンキーダンスする昭仁さん最高だったな〜〜〜今度は首痛めないでネ……🥺🥺🥺メドレーだったけど何気に狼聴けて嬉しかった……今度はフルで聴きたい。
5.アポロ
やっぱりセトリのギアがマックス。神。(語彙力はログアウトしました)アポロもやるかな〜って思ってたけどやるとしても後半の方かなって思ってたから前半の方に持ってきててびっくりしたな。
6.グラヴィティ
グラヴィティ聴けるのもある意味でレアだと思う。前回のツアーで晴一さんが「どの曲もフェア」みたいな話をしてたけどグラヴィティを聞いた瞬間このライブでもどの曲もスタートラインは一緒だなって感じた。
7.Twilight,トワイライト
曲間でめちゃくちゃトワイライトトワイライトって言ってるにも関わらず、出ましたまた「アッ聴いたことあるけど曲名何だっけ!」現象。曲が終わる頃にTwilight,トワイライトじゃん…って自己解決した。ていうか基本おれライブでもさては頭使ってねぇな?
8.Theme of "74ers"(ギターver.)
ライブで聴けるとは思わないでしょ。少なくともおれは聴けるとは思ってなかった。
9.n.t.(弾き語り)
最近のライブでの恒例(?)小鳥のさえずりが聞こえてきたら昭仁さんの弾き語りタイム。何歌ってくれるんだろう…って思いながら昭仁さんのトーク聞いてて、「それでは聞いてください、佞言絶つべし。n.t.を聞いてください」って言われた瞬間さ゛い゛こ゛う゛じ゛ゃ゛な゛い゛か゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛!゛!゛!゛(突然の藤原竜也化)(そうならざるを得なかった)腰が砕けた
10.Hey Mama
n.t.からHey Mamaの落差よ。晴一さんのピヨボで「出会った頃のお母さんは、笑顔が可愛かったんだよ!🐣」って言われたら…言われたら……死ぬよね(死んだ)
11.渦
FIRE HORNSのアレンジから入り、エット…これは…何だ……?何の曲だ……?ラテン系の曲か……?何となく渦っぽいけど……渦では……???\テーレーレーレーレー!!!/(渦のイントロ)渦だあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!(死)Hey Mamaからの落差……
12.俺たちのセレブレーション
改めて聴くとすんげえ歌詞してんな……1周回ってもダサい方に入るだろ……いやでもライブで聴くと盛り上がるんだよな……最初の「丸い月がずっと笑いかけてくる」からもうワアア!ってなるもんね……
13.ジレンマ
「最後ひとつはお前なんかに、教えて!あげませーん!」が個人的なツボだった。ライラが出来てからライラがアンコールの最後の定番曲になりつつあって古のポルのファンのおれは結構複雑だったり気がする。まあどの曲をやるとしても決めるのはポルノグラフィティの2人なわけだし、ジレンマをやってくれるだけでももはや嬉しい。もはや昭仁さんの「ジ!レンマァ!」を聞くのを楽しみにしてる。
14.愛が呼ぶほうへ
何かもう感情の落差が激しすぎる…急に愛が呼ぶほうへはずるいよ……
15.ラック
多分今までのライブできっとラック聴いてるんだろうけどこの時はまじで「ウワ!!!ラックだ!!!」「ラック聴けた!!!」ってなったのを覚えてる……
16.キング&クイーン
ライブツアーのバタエフェからキンクイは涙腺崩壊ソングと化した。いや〜〜〜何か分かんないけどキンクイ聴くと自然と泣く。この時も泣いた。
17.Mugen
キンクイきいたあとでのMugenは(いい意味で)無理だ。感情のバロメーターが良くも悪くも吹っ切れてる……めちゃくちゃ叫んだなぁ……
18.ネオメロドラマティック
オギャアアアアアアアア!!!(CV.金魚草)
まじであの…ロマポルで(しかも初めての)自分のポルノグラフィティ最推し曲が聴けるとは思わなくてイントロ流れた瞬間鬼灯の冷徹の金魚草並に叫んだし膝から崩れ落ちた。泣いた。何かもうテンションのボルテージが最高潮すぎてボイルした時計の皮むきに夢中になるわ(?)
19.ハネウマライダー
何か大体いつもツアーで聴いてる曲でさえも20周年のロマポルというだけで特別なものに見えてくるからすごいよね。スタンドから見てた人達のTwitterのツイートで、スタンドから見るタオル回しがすごかった(みたいなニュアンス)っていうのを見て、いやポルのファンの結束力すごぉ…ってなった記憶がある。
20.アゲハ蝶
東京ドームで聴くアゲハ蝶もすごかったなぁ…手拍子もホールツアーと違ってスタンド席もあるから波のように聴こえてくるというか時間差で聴こえてくるのもドーム公演の醍醐味でもあるのかなぁ。
21.VS
1曲目のプッシュプレイを聴いてからのVSは非常に無理みが強かった……
そうか あの日の僕は今日を見ていたのかな
こんなにも晴れわたってる
バーサス 同じ空の下で向かいあおう
あの少年よ こっちも戦ってんだよ
プッシュプレイで始まり、VSで終わる。高校生の頃のポルノグラフィティからの問いかけ、今のポルノグラフィティからの高校生のポルノグラフィティへの答え。VSをフルで聴いて、今回のライブは20周年の集大成であり高校生のポルノグラフィティと今のポルノグラフィティの呼応だと思ってる。
◎アンコール
22.オー!リバル
やっぱりさぁ、ポルノグラフィティのラテン系の曲って最強だと思うんですよ〜〜〜
23.Before Century〜Century Lovers
何気にCentury Loversも東京ドームで聴けないかな〜〜〜って思ってた曲だったから、聴けてめちゃくちゃ嬉しかった思い出しかないわ……確かセンラバの時かな?昭仁さんと晴一さんがトロッコに乗って東京ドームの中回ったの……して昭仁さんはロケットランチャー持って座席にボール飛ばしてさぁ……たぶんあれサイン書いてあったんだろうな……
24.ライラ
歩き疲れたら 帰っておいで
懐かしい歌など 唄いましょう
前回のライブツアー、UNFADEDでも今回のロマポルでも思ったんだけど、この「懐かしい歌など唄いましょう」ってところがミソだと個人的には思っていて。定番の盛り上がる曲とか、そのツアー付近でリリースした曲もやったりするけど結局はどの曲も同じラインというかフェアであって、懐かしい歌も歌ってもいいよね!っていう。そして、色んなアーティスト聴いてきてるけど、ライブも行ってるけど、やっぱりポルノグラフィティは歩き疲れたら帰ってくる場所なんだと改めて実感した。
2日目。1泊2日で本当は2日目はアンコールを聴く前に帰るつもりだったんだけど、2日目は台風が来てて自分が乗る予定の飛行機が飛ぶか飛ばないか怪しいところだったんだけど会場入りして、2日目の開演数分前に自分が乗る飛行機飛ぶのかどうかを確認して、開場前は欠航になってなかったのに欠航になってて、ポルノが出てきたのを見送って次の日仕事も早番だったし、しばらく悩んだ結果プッシュプレイを聴きながら東京ドームを後にして地下鉄の中で慌てて飛行機を取り直して、何とか飛行機も1席取れたし間に合ったし、結局2日目は丸々聴かずに北海道に帰ってきた。アナウンスで台風の影響で引き返すかもしれない、とは言われていたけどなんとか大丈夫だった。ウッッッ久しぶりのNAOTOさん見たかったヨォ〜〜〜😭😭😭ウェンディの薄い文字もめちゃくちゃ聴く機会なんてこれからこの先中々ないヨォ〜〜〜😭😭😭ブレスもZombies are standing outもサボテンもヒトリノ夜も聴きたかったナァ〜〜〜😭😭😭
NIPPONロマンスポルノ、本当に楽しすぎたしこの一瞬が終わらなければいいとも思ったし、結局のところポルノグラフィティに出会えてよかったと思うライブだった。台風が来て2日目は見れなかったけど、自然現象相手だからしゃーないなって思うし、2日間無事に開催出来て、会いたい人にも会えて、聴きたい曲も何曲か聴けて、最高に楽しかったので十分!色んなアーティスト聴いてきてるけど、やっぱりポルノグラフィティは自分の家です。歩き疲れたら帰ってくる場所。